- 連載第45回(2016.07.02)
- 「浜の散歩道~密蔵院」-西明石エリア-
どれだけ歩いても、明石の歴史散策の
奥は深いようです。
梅雨の晴れ間を利用して、またまた明石
を歩いてきました。
今回は、山陽電車「西新町」駅から、南
下して、海沿いへと向かいます。
まずは、「望海浜公園」。
海岸線に沿って歩くことができる「浜の
散歩道」のスタート地点近くにある公園
です。
散歩道からは、明石海峡大橋、淡路島、
松江海岸などを見渡せます。
この散歩道を西へ歩いていくと、明石原
人や明石象の発掘跡や明石の地名の由来
となった赤石が沖合130mに眠っている
地点などがあります。
また、散歩道沿いの海岸一帯は、
「アオウミガメ」の産卵地としても知ら
れています。
道路をはさんだ向かい側に、「密蔵院」
と「御崎神社」が並んで建っています。
「密蔵院」は、かつては広大な寺域を誇
り、栄華を極めた由緒あるお寺です。
延喜四年(904年)に創建され、江戸時
代に立派な山門、本堂が築かれるなど、
この地域の真言宗の中心寺院として最も
栄えたようですが、昭和二十年の明石大
空襲で、すべてが焼失してしまいました。
現在の本堂は、昭和五十一年に再建され
たものです。
本堂横の大きな地蔵さんは、昭和二十七
年に先の大戦で亡くなられた方を慰霊す
るために建立された報徳地蔵尊です。
境内には、てんぷら油をお地蔵さんの頭
からかけると願いがかなうという「油か
け地蔵」があります。この日はお参りす
る方がいらっしゃったので、写真は遠慮
しました。
境内には仏足石などがあります。
お隣の「御崎神社」です。
同じ明石市にある指定文化財「藤江の的
射」で有名な御崎神社の分霊がお祀りさ
れているのかもしれませんが、詳しいこ
とはわかりませんでした。
さて、ここから住宅街を西へ歩き、毘沙
門天で有名な「寶蔵寺」へと向かいます。
また次回・・。
アクセス:山陽電車「西新町」駅下車
徒歩約十五分程度
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