- 連載第52回(2016.09.12)
- 姫路城西御屋敷跡庭園「好古園」
今回は、前回歩いた姫路城西側ルー
トから桜門筋や外堀内の遊歩道を歩
き、姫路城方面に向かいます。
姫路市制百周年を記念して造営され、
平成四年に開園した池泉回遊式の日
本庭園「好古園」が見えてきます。
昭和六十年からの発掘調査で確認さ
れた西御屋敷跡、武家屋敷跡、通路
跡などの地割を活かして、九つの趣
の異なった庭園で構成されています。
その広さは、約10,000坪に及びます。
映画やドラマの撮影にもよく使われ
ているそうです。
本多忠政が藩主だった時代、元和四
年(1618年)に造営された西御屋敷
跡に造られた本園最大の「お屋敷の
庭」。
南側の大滝は深山幽谷の趣にあふれ、
大池には錦鯉が泳いでいました。
本格的数寄屋建築の茶室・双樹庵の
ある「茶の庭」。
姫路城の眺めを取り入れた「流れの
平庭」や「竹の庭」「築山池泉の庭」
などの庭園の数々。
そして、江戸時代を偲ばせる築地塀
や屋敷門、長屋門や渡り廊下などの
佇まいが、歴史的景観を創りだして
います。
「好古園」の名称は、最後の姫路藩
主・酒井家によって文武両道の振興
を図った藩校「好古堂」に因んで名
づけられたそうです。
都会の喧騒から離れて、四季折々の
自然に触れながら、静かに散策でき
るおススメのスポットです。
アクセス:JR・山陽電鉄姫路駅下車
徒歩約二十分程度
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